2018年9月14日(金)にコンカージャパン様のオフィスにて、JSAA OPEN SEMINAR VOL.9を開催致しました。今回はSAPジャパン様のご協力のもと、「セーリング × テクノロジー」をテーマにセミナーを行いました。
9月9日~16日まで『セーリング ワールドカップシリーズ江の島大会』が開催されており、SAP本社は主催の国際セーリング連盟(World Sailing) とスポンサーシップを締結しています。大会の合間を縫って、World Sailingにおいてファンエンゲージメントの面で重要な役割を担うHugh Chambers(ヒュー・チャンバー)氏とそれを実現するために必要なソリューションを提供するSailTrackのMarcus Baur(マーカス・バウアー)氏にご登壇いただき、セーリングにおけるテクノロジーの活用がセーラー、チーム、観客、運営にどのような影響を与えているのか。その一端をご紹介いただきました。
セーリングは「スポーツ」と「自然」、「テクノロジー」のハーモニー
まず、World Sailingにてマーケティング、コミュニケーション、ITを担うチーフコマーシャルオフィサーのChambers氏が登壇。セーリングの魅力や現在どのようなテクノロジーが活用されているのかを語っていただきました。
Chambers氏はセーリングを「『スポーツ』と『自然』、『テクノロジー』のハーモニー」と表現しました。競技中は波や風の向き、強さが刻一刻と変わっていくなかでどう対処していくかが重要となります。SAPのテクノロジーが加わったことにより、競技の可能性が大きく広がったことを紹介していました。
「SAP Sailing Analytics」がもたらしたものとは?
続いて登壇したSailTrack・CEOのBaur氏はより具体的なソリューションを説明しました。
SAPの提供する「SAP Sailing Analytics」のデモ画面を見せながら、実際に風や波の向きがどのように表現されるのかを解説していただきました。
「SAP Sailing Analytics」を活用することによって、コースのない海上でも現在の順位や他のチームとどれぐらい離されているのかをリアルタイムに知ることができ、今後のコース取りによってどのような影響があるのかをシミュレーションすることができます。
これらのテクノロジーはコーチや選手を助けるだけではなく、競技を観戦する人たちにより分かりやすく魅力を伝えるという点でも競技の発展に大きく寄与しました。
最後はQ&Aでセミナー終了
最後はChambers氏とBaur氏に加え、通訳を務められたSAPジャパンの佐宗龍氏がそろって登壇し、Q&Aに応じて全セッションが終了となりました。
日本スポーツアナリスト協会としては、今後もOPEN SEMINARを通じて、データを活用してよりスポーツを深く理解してもらうための活動を続けてまいります。今後の日本スポーツアナリスト協会の活動にご期待ください。