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2021.2.13

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【SAJ2021レポート】スポーツアナリストの未来を創る

2014年に産声をあげた日本スポーツアナリスト協会(JSAA)。競技の枠組みを超えた“スポーツアナリスト”の連携強化及び促進をする団体として、アナリスト同士の勉強会や交流の場作りからスタートし、SAJの立ち上げ、そして次世代アナリスト育成のためのコンテストやキャンプを実施してきました。設立時にひとつのターゲットとしていた2020年を終え、JSAA設立メンバーは今何を思うのか。JSAA理事の渡辺啓太氏、千葉洋平氏、小倉大地雄氏がここまで6年半で見えてきた可能性と課題、そして向かうべき方向について語り合いました。

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JSAAのこれまでの歩み

まずはJSAAの歩みを振り返る

まずはJSAAのこれまでの歩みを振り返りました。12年のロンドン五輪以降、様々な競技でアナリストが台頭する中、横のつながりを作るべく、勉強からJSAAの活動は始まりました。「スポーツアナリストが活躍できるフィールドを作る。」という思いで活動を開始し、14年にはSAJを初開催。このイベントを境に、「スポーツ×メディア」「スポーツ×教育」といった新しい領域との組み合わせを考えるようになりました。その結果、これまでビジネス系と競技の現場で分かれていた人たちが集まり、新たな交流が生まれました。

SAJのタイトルには、JSAA理事のメッセージが込められている

その他にも不定期でオープンセミナやラウンジ、学生を対象にスポーツアナリスト養成事業などにも取り組んできました。渡辺氏はスポーツアナリスト養成事業について、「本当に熱量のある学生が集まり、こういう場が望まれていたことを感じた。この取り組みはぜひ続けていきたい」と語りました。

アナリストは今後、『全体統合型』の人材へ

JSAAが考える、今後求められるアナリストの姿とは?

続いて話題は、スポーツアナリストの未来について。千葉氏は、「スポーツアナリストは勝利を求めるだけではなく、社会的なインパクトも求められるように変わってきている」と話しました。データや情報がより多角的になっていく中、選手やコーチだけではなく、様々なステークホルダーに対して影響を与える『全体統合型』の人材が求められていくようです。

千葉氏(中央)がアナリストに求められる能力を解説

その後も、千葉氏からJSAAが考えてきたアナリストに必要なスキルセットやアナリストの担うべき領域などについて説明がなされました。

スポーツアナリストの未来に向けて

質問に答える渡辺氏

続いて、小倉氏が視聴者の皆さまからいただいた質問を紹介しました。「人工知能の発展とアナリストなどの人間のかかわりについて、今後5年間の展望をうかがいたいです」、「スポーツアナリストのセカンドキャリアについてどう展望されていますか」、「スポーツアナリストへの経営スキルの研修などは、アナリストからGMや球団社長への可能性を広げると思いますか」「トレバー・バウアーさんがおっしゃっていた“翻訳者”の役割はアナリストが担うべきだと思いますか。それとも新たな立場が生まれるのか。おうかがいしたいです」という質問に、渡辺氏と千葉氏が答えました。

最後の話題は、「求められるスポーツアナリスト像」、「スポーツアナリストの文化を育むための環境整備」について。

千葉氏は「求められるスポーツアナリスト像」について、「分析ができるだけではなく幅広い目線、社会のニーズに答えられるような客観的な視点になって考えられるようなアナリストが求められる。そのための環境を我々が整備したい」とコメント。渡辺氏は「理想像は1つである必要はないと思っている。求められるアナリスト像がどんどん増えていくことも大事」と語りました。

「スポーツアナリストの文化を育むための環境整備」については、渡辺氏が「『発信』『学ぶ環境』『チャレンジできる場』という3つの柱が重要だと思っている。それが文化につながる」と総括しました。

2021年も日本スポーツアナリスト協会の活動にご期待ください。

JSAAではSAJ2021のアーカイブ映像を2/28まで公開しています。
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