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2018.11.21

イベント

JSAA OPEN Seminar Vol.10 『スマホ時代の分析チームの作り方』開催レポート

2018年11月19日(月)に渋谷のBOOK LAB TOKYOにて、JSAA OPEN SEMINAR VOL.10を開催致しました。今回は「スマホ時代の分析チームの作り方」をテーマに、2018年ラクロス男子日本代表ヘッドコーチの岩本祐介氏と、当協会賛助会員である株式会社SPLYZAでデザイナー/アナリストを務める傍ら、SNS上でも主にサッカーに関する様々な情報を発信している河野大地氏が、それぞれプレゼンテーションを行いました。

27チーム98名が協力した日本代表アナライジングサポーター制度

岩本氏は、ことし7月にイスラエルで行われた第13回FILラクロス男子世界選手権において、日本代表が前回の8位から今回は6位に浮上した要因の一つである戦術分析の方法を中心に発表しました。

大きな特徴は、大会期間中に27チームから選手、指導者、マネジャーなど98名の有志「日本代表アナライジングサポーター」がインターネット上で集い、日本で現地から共有された映像を分担してタグ付けを行ったことでした。株式会社SPLYZAの画像分析ツール、SPLYZA Teamsを使用。日本の対戦相手の試合の分析を進めました。日本代表選手の27名も加えて、8グループに編成し、1試合80分を20人で担当すれば、一人は試合時間4分の割り当てを15~20分でタグ付けすることが可能です。

これにより、日本代表は相手チームのキープレーヤーの特徴、攻撃機会に対する得点率、シュートコースの傾向など数多くの傾向をつかむことができました。映像や数字を使うことで、選手はプレーの質に対する意識が向上したり、プレーイメージのコミュニケーションも活発になったそうです。

※詳しい内容は、Yahooニュースに掲載された永野智久氏(&SPORTS代表/慶應義塾大学大学院SDM研究科特任准教授)の記事を参照ください。記事はこちら

プロではないが、スポーツの映像やデータ分析を行う「ライトアナリスト」の取り組み

続いては、河野氏が「プロではないが、スポーツの映像やデータ分析を行うライトアナリストの取り組み」というテーマで話しました。河野氏自身もサッカーを中心に分析を発表して、Twitterで12000を超えるフォロワーを持つライトアナリストです。

なぜSNS上のライトアナリストは戦術分析を行うのか、SNS上のライトアナリストを勧める理由、また、海外の現場で、ライトアナリストからプロチームに採用された事例なども紹介しました。日本では、最近、SPLYZA Teamsを使用して分析をする自然発生的なコミュニティーも生まれているそうです。

最後に2人が登壇し、Q&Aに応じて終了となりました。今回は、大学生から様々な競技の元選手や指導者など幅広い参加者が集まり、終了後しばらくの間、交流が続いていました。

2019年1月26日(土)にSAJ2019を開催

JSAAは、2019年1月26日(土)にSAJ2019を開催します。詳細はまもなく公開予定のイベントサイトで随時告知していきます。ご期待ください。